bS17   野深計画の半分でリタイヤ


“ヤブ”の予想がズバッと当たり、スタート間もなくシダヤブ突入。

濡れて汚れてヤブを脱出。展望得られてホッと一息、

入れて眺める進行方向ピーク連なる尾根見れば、まだまだ有りそなシダ柴ヤブ。

『初めに比べりゃ楽になった』と、しばらく進めば又攻めてくる。

次はイバラが加勢して、苦戦強いられ視界も塞ぎ、自分の居場所が掴めぬままに、

上って気が付きゃ野深の石標。

尾根無き界に乗るのに苦労、木登り見定め界に乗るも、道に出るまでヤブやぶ藪。




飾東町北野(R=372/樋枝池)〜町境界南下〜町境界外れる(未確認)〜

野深(のぶか)243.6m四等〜町境界に戻る〜町境界南下〜R=327〜大釜池一周(町境界)



◎所在地 : 姫路市飾東町北野・大釜地区と

                     県道R=372(加古川市志方町)に挟まれた町境界

◎地形図 : 2万5千図   『笠原(かさはら)』

◎山行日 : 2008. 2. 8 (金)  快晴〜曇り〜一時霰〜小雨〜曇り       

◎山行条件 : 単独      Age=60

◎コースの見所 : @(3・6・7)からの展望  A野深から南180度の展望 

◎走行距離 : 往路@20.7km  A25.7km  @40.6km  往復 57.4km



自宅発(8:56)〜明姫R〜R=43〜R=65〜1・(9:35 9:40)〜引き返し〜R=515〜

R=372〜2・(9:48〜10:02)〜3・(10:12)〜4・(10:34)〜5・峠(10:45)〜

6・(11:00)〜7・(11:18)〜8・(11:33 おやつ 11:38)〜

9・野深(11:57 おにぎり 12:10)〜10・町境界(12:20 木登り 12:32)〜

11・(12:43)〜12・(12:51)〜13・(13:02 TEL 13:21)〜14・(13:28)〜

15・(13:36)〜16・(13:45)〜17・(14:02)〜18・(14:13)〜19・(14:18)〜

2・(15:01〜)〜1・(15:30)〜往路〜自宅(16:15)



外に出ると空は快晴、余りににも良い天気。『山へ行こう』そろそろ行きたいと思っていた所で、「渡りに船」行先は、即2.3頭に有ったが準備ができていないこともあって近場に決めた。と、言っても高い確率で、シダ・柴・イバラのトリプルヤブの予想(06.2.24 王神峯への上りでこの尾根を見て予想399)。計画は「樋枝池から姫路と加古川の市町界を南下して高山(372)までとしたが @下山地点は、ヤブで所要時間、体力の消耗を見て高山手前の巡視路を下ることもある。 A最悪第一ステージの大釜(R=388)でリタイヤもある。従ってAの場合を考え、ここにも自転車をデポすることを考えたがこれは取り止め。この場合は歩きで車に戻ることにした。

R=65を走っていると道の右にお堂が在り「高山登山口」の札が目に入った。新コースでもあり、ここに自転車をデポ、立札に「腹切り地蔵」の謂れが記してあったが、かなり時間が経過していたので後で読むことにし、早々登山口へ向かった。 1・(9:35 9:40) 王神峯の時の駐車地は適地で無かったので、他を探し農道脇に止めさせてもらった。 2・(9:48) 辺りに生える草は霜が降りて雪が降ったかのように真白だった。 発(10:02) 

麓まで迫っている孟宗竹林から上り始める。竹林が切れると、予想通り即シダヤブになった。丈が腰辺りまであり、降りた霜が融け始め、アッと言う間に、べとべとのドロドロなった。ヤブ漕ぎと言うよりラッセルと言った方が適した表現の様に思いながらシダを分け上る。頭上をサーッと飛んでいくカラスを見て『羨まし〜』と、思ったり大きな中継塔や王神峯の頭やそこへの尾根を見ながら上り切る。 3・(10:12) この頂はシダが消えていてホッとするも束の間すぐにシダが出た。

 
(3)辺りから(10:17)樋枝池と尖り王神峯  (3)から更に上って(10:25)

シダの丈が膝辺りになり、今度はイバラと小柴ヤブになった。左(東)から北面はほぼ視界が得られ笠松山の頭が見え始める。 4・(10:34) 『こんな進み具合だと計画の半分でリタイヤか…』との思いが頭をよぎる。尾根肩から進行方向の尾根が見えるも同定ができなくなっていた。コブから下った所は北側1.5mの掘り切りの古峠だった。双方の谷へ道が確認できたが柴が生えて道は道で無くなっていた。 5・峠(10:45)


(4)先尾根肩から進行尾根(10:34)野深方面   (5)峠東から(10:45)

峠からの上りは、ほぼシダが消え、低松が主体の山肌でヤブから解放された。振り返ると笠松山や善坊山が同定出来、遠くには神谷ダムと湖面・藤ノ木山と最奥には雪模様の笠形山が見えた。そんなに険しく無い西の谷に砂防ダムが3連あり『このダムはまるで公費ムダ使いや』と、愚痴っていたがその必要性が間もなく分った。R=372に沿って民家が建ち並んでいた。 6・(11:00) 所々に小規模の石垣や段々が目に付き??『これと同じ物を何処かで見たな・・・』これは土石の流出を防ぐものだと思い、ここで先のダムの必要性が分かった。砂防ダムは防災で無く、池に土石の流れ込み防止だと思う。7・(11:18)

 
(6)への上りで姫路方面(10:58) 北野地区の二連池の下部池左の池の上部砂防ダム(11:05)

次第に立木で視界が閉ざされ、トリプルヤブが復活、それと戦ううちに、現在地が分からなくなったがそのまま上り続け、薄暗いながらも開けた扁平ピークでおやつを食べた。 8・(11:33 おやつ 11:38「ここであろう現在地は後で確認」)シダはそのまま消えた。へちゃがった赤のスプレー缶が転がっていた?かなり年月が経過しているように見える立木の赤のスプレー痕『このマークは?境界?』と、思いながら上っていると凄いシダヤブが出る。上りのヤブは本当に堪える。それを避け尾根右を歩きながら振り返ると、樹間から上ってきた尾根の半分位が見え、『よう頑張ったな〜』。

上り切ると横ばい尾根の南面が全開。視程もまずまず、久し振り?の展望に満足。そのまま横ばい尾根北側下を進む(尾根はシダヤブで歩けず)やがて尾根が開け石標が建っていた???そこはなんと△野深だった。 9・野深(11:57) おにぎりを食べながらここまでの道程を確認したがハッキリ分からず。短い距離でこれほど錯覚したのは初めてかも知れない。従って町境界から外れる地点も全く意識ないまま通過していた。

 
野深への上り:(11:42)藤ノ木山方面        (9)野深:南から(11:54)


△野深から南の展望(11:54)大釜池・右奥高御位山

南足元に山陽自動車道が走り、その奥の谷に大釜池(下部)が在り、辿るであろう境界ピークが連なっていたが何処をどう行くのか同定できなかった。最奥の大きな山容は高御位山と分かったが高山は『あれでないかな』と、思う程度でしか分からなかった。いずれにしてもヤブの様相だったが大釜池から先は鉄塔が在るので、いくらかでも巡視路を期待した。ここへの勘違いに、自分でもあきれながら『さて、町境界が分かるだろうか・・・』と、思いながら野深を後にした。 深野発(12:10) 

『こんな所通ったかなー』と思いながら下ったがシダが倒れたり、赤ペイントが有ったので間違いなく下ったが、問題は境界ポイントだった。ほぼ横ばいになり『この辺りなんやけど・・・』冬枯れとは言え立木で辿るコースが全く見えなく、尾根も無くて東行きポイントが分からない。ヤブで無ければ適当に下り、違っていれば復帰しょうと言うもんだがなんたってヤブが怖くてそう簡単には突入できない。 10・町境界(12:20) ここは「木登りの術」を使う。打って付のコナラがあり目高で3m位まで登ると見える見える大展望となった。


(10)木の上からの展望(12:21)左奥藤ノ木山・右の方夕陽が山・笠松山

上二枚の間に王神峯・善坊山が加わり、志方の城山から野深から撮った写真へとつながる。ポイントはピッタリ合っていた。 10発(12:32) マーキングをして下り始めたがトリプルヤブで難儀するも柴が切られたりシダが倒れていたりで最近人が入っている形跡があった。 コル(12:38) ここからヤブが収まり (12) へシヨートカットがしたかったが我慢した。 11・(12:43) 又ヤブが復活した。特に (12) へのコルは短いが激ヤブだった。 12・(12:51) シダは消えたかに思ったがすぐにトリプルヤブ復活(シダは少なめ)

現在地が曖昧も、下れば舗装路に出ることが分かっていたので不安は無かった。しかし下れど下れどなかなか出られず??そんな時、軽快なメロディー。妹からのTEL『家にしたけど留守だったので携帯にした』とのことだった。丁度トリプルヤブが激しくなり、立ち往生して居た所だったので『ヤブで悪戦苦闘中や』『天気が悪くなって来てるので早い目に帰った方がええよ』おりしも小雨が降ったり止んだりで朝の快晴から一転していた。13・(13:02) サテ、発とうとしたが鉈が無い、不意のTELで無意識に鉈を放り出したためだった。(通常は木に掛けている)上から見たり下から見たりシダを端から倒して念入りに探せど見つからず。

とは言っても辺りに有ることは間違いない。『そうや、落ち葉の下になっとんや』案の定、足元の落ち葉の下から出てきた。13発(13:21) 方向を確認するとやや左(東)に寄っていたので修正して下っていると植林帯から孟宗竹林になり下り切った(12から視界なし)。 14・(13:28) 時間も体力も余裕があったが『天気も思わしくないしヤブにも飽いた』ということで『今日はここまで』と思ったが次の(この続き)事を考え、大釜池を一周し、登り口の下見をすることにした。一般道で池の端まで行く。 15・(13:36) 行政の看板が立っていた。「わがまち加古川50選・雑郷の棚田」これについての案内が記してあったが棚田と言っても5、6段程度。

地道で池を回り込む。池の周りは整備され、簡単に周り終えると思っていたがなかなかそうは問屋が卸してくれなかった。池の土手に上がろうにもメダケの密生にイバラが絡んで入口が無い状態。『それでも行くんじゃ!!』バリバリで分け入るが土手に上がれないままそれなりに池に沿って進んで竹林に入り、そこを歩く。竹林(楽には歩けない)は畑だったらしく段々になっていた。やがて踏み跡が出てそれを歩いていると明るい道に出た。これは巡視路。 (15) への時に『これで行けば簡単』と、思った道で池を分断する土手でもある。 16・(13:45) 

 
池の中を歩くのもここまで(13:50)  (15)棚田の看板(13:36)

巡視路を少し歩いたが境界手前で鉄塔へ向っていたので引き返し、池の周回を試みるがヤブで歩けず、水量が減って現われた池の中の土部分を歩いた。やがてここも歩けなくなり池から上がり竹林を歩いていると踏み跡が出て池の周回を終えたがピークへの境界は確認できず。17・(14:02) (14)へ戻り、車へ向かって舗装路の歩きに入った。雨の気配も無くなり、おやつを食べながら『妻ともこうやっての〜んびり歩いたなー』って想い出しながら歩いた。


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ポイントbヘ地図を一度削除した関係で
不明確とポイントが抜けている

A

5・峠
9.深野・243.6m
11
15