寺床池

@
大倉山

13

831 中垣内〜亀の池〜新池〜大成池(おおなりいけ) (約14.0km)

 ※5番とそこから6番へのコースは不明確



数十年が間「どんなコースだろう」と思い続けたこのこコース。

予想も想像も、はるかに超える良きコース。

自然林に包まれて歩く道はガレなれど傍を流れる渓流は渕に滑に水音軽やか初秋の山を一人旅。

亀の池、新池、大成池は歩き慣れたる自然歩道。



◎所在地 : たつの市揖西町中垣内(なかがいち)中垣内川上流部

◎地形図 : 2万5千図 『龍野(たつの)』

◎山行日 : 2025.11.3. (月)  晴れ  Age=78歳

◎参 考 : 亀の池・新池・大成池辺りの参考記録

大成山 @2023.12.4 798 A2006.5.6 378 B2004.7.24 311  

      C2024.1.9 801

大倉山 @2024. 5.24 809 A2001. 2.17 195

亀 山/城山城 2023. 6. 4 792
 
(きのやま)
 

亀の池 
2006.5.6 378

◎山行者 : 単独

◎コースの見所など : 

@ 中垣内キャンプ場から約3.0kmまでの渓流と自然林 

A亀の池から大成池間の「近畿自然歩道」と各池の景観

◎走行距離 : 往路41.8km      往復83.1km



中垣内キャンプ場P〜亀池〜新池〜大成池引き返し〜中垣内キャンプ場P



自宅発(9:32)〜姫路BP〜太子BP福田で下りる〜龍野新大橋〜R5中垣内交右折〜突き詰め〜

1・中垣内キャンプ場(10:48〜11:00)〜2・砂防ダム/橋(11:12)〜3・橋(11:17)〜

左山肌に大きな石垣〜(11:20)〜 4・(11:58)〜5・分岐(12:11)〜6・分岐(12:32)〜

7・亀の池(12:32〜12:46)〜8・水争いの場(12:55)〜9・分岐(12:59)〜10・分岐(13:14)〜

11・新池(13:21)〜12・昼(13:30〜13:54)〜13・大成池(14:11)〜引き返し〜

11・新池(14:24〜14:36)〜14・分岐(14:52)〜5・(15:02)〜1・中垣内キャンプ場(16:00)〜

往路〜姫路BP渋滞〜自宅(17:21)



この山域で中垣内キャンプ場から4番までと5番から6番までが未踏(今日の地図で)で特に中垣内キャンプ場から4番までが20年前位から気になっていたがようやく今日歩くことになった。「どんな所なのか・・どんな道なのか・・植生はどんなだろ・・」と、興味しんしんで家を出た。龍野新大橋近くでは歩道を歩く人が多く「何かイベントが有るな」と進んでいると河川敷Pに凄い数の車が止まっていた。

R5に乗り間もなくFコンビニでおやつを買って中垣内交差点を右折した。
1・中垣内キャンプ場(10:48〜11:00)正規のPは無く獣除けの大きなゲート前に止めた。秋の祝日ながらキャンプ場は無人だった。『キャンプ場の使用について キャンプ場を使用される場合は、事前に、たつの市教育委員会 社会教育課に使用申込書を提出し、許可を受けてください。 0791−64−3180 たつの市教育委員会 社会教育課』

 
1番 キャンプ場前から集落方面 11:00  キャンプ場入り口 11:00

 
キャンプ場看板 11:00           大成池は右へ入る 11:02

手書きのイラスト看板でキャンプ場の概要を把握してゲートを空けて入る。「井関神社奥宮」の石の鳥居(中型)を潜り、看板の案内通り「大成池」への道を辿る。Pから右の中垣内川(以後「谷川」)より軽やかな水音を聞きながら歩く。いきなりヒノキや高木雑木に囲まれうす暗い感じ、川右岸の雑木帯は予想を越え素晴らしい。道は緩やかも拳大から5倍位までの石が一面に転がり大小長短枯れ枝が絶えず歩き難さはこの上ない。


 
11:10 右下は中垣内川         2番 砂防ダムと橋 11:11 

前後左右360度身体が揺れる、その体のねじれを保とうとする事で筋力が鍛えられる。これが山歩き最大の効果と何時も感じている。そんな頃、前方に石積みの砂防ダムが現れ、ダムの上に橋が設置されていた。2・砂防ダム/橋(11:12)川には小魚が泳いでいた。ここからの道は緩やかと言うより平坦で谷幅は広い。イノシシが道の脇やあちこちを掘り起こしていた。3・橋(11:17)右を見たり左を見たり、すると左山肌に、まるでお城のように積み上げられた石垣があり上に建物でも在ったのか見に行くと建物跡でなくどうやら谷の上部からの土石流対策と思われた。

 
11:15 通過地点               11:21 綺麗に積まれた石垣

 
11:36 何か所目かの清流の渕     11:51 壊れた橋

間もなく右の渓流に滑流れが続き所々で渕が現れた(11:25〜11:40)。橋が完全に崩落している所は飛び石で川を渡る。左右の山が迫ってきて間もなく新池から谷を下って来た地点に着いた。2023.12.4 7984・(11:58)その険しっかった谷筋はその時に比べ木々の葉が繁りとても歩いて見ようとは思われなかった。亀の池への分岐まで前回より遠く感じながら歩いた。5・分岐(12:11)この分岐は、初めてだととてもここから池への道が在るとも歩けるとも分らない分かり難さで大柿布を二本ぶら下げておいた。

 
5番のマーキング 12:11         亀の池への道 12:24

 
亀の池への道 12:25           6番分岐 12:32 東から

初めての道は、入り口から特に道と思えなかったが間もなく確かな踏み跡となり中上りが続く。道をウラジロが覆う所もあり細流で削られた道となり踏み跡が分かり辛くなるも尾根に着いた。
6・分岐(12:32)白地鉄板行政道標『中垣内45分 新池25分 亀山36分 亀の池5分』2023年に比べると余り歩かれてなく道は分かり難くなっていた。ほぼ横ばいから緩く下って池に着いた。7・亀の池(12:32〜12:46)

 
7番 亀の池 12:39 北亀岩方面      東方面

 
東方面                      同所行政道標

(池の付近から弥生土器が出土しており、弥生時代の高地性集落の可能性が高いとのこと2006.5.6 378
白地鉄板行政道標『中垣内50分 亀岩5分 井関神社奥宮10分』正規の道標『馬立・市野保方面 新池・奥宮』この時期の池は水が抜かれて初めての景観を見た。馬立への方に人影があり近付くと40歳代の男性で、たつの市の人で「的場山の方から来た」と云われた。私は「中垣内から上って来た」それ以上の会話なく別れた。

新池の道は細流に沿っての道だったがそれは無かった。太い自転車のタイヤ痕が所々に付いていた「誰かMTBで走っているな」と思う。道の両脇にヤマゴケが生える滅多に見られない道になり別世界を感じ、間もなく水争いの場に着く。
8・水争いの場(12:55)

 
亀の池から新池への道 12:49       ヤマゴケの道 12:54

行政看板『水争い遺称地 「播磨風土記」には、石龍比古命と石龍比賣命の兄妹の神の水争いが記されています。この話は、中垣内川上流の村と越部村の人々の間で起こった水争いの様子をたとえたものです。亀の池から流れ出た水は2つの谷へと分かれますが、その勾配の違いから越部の村へ多く流れるため、中垣内川上流の村人がそれを堰き止めました。このことが水争いの発端となりました。この石積みが、水の流れを人為的に変えた当時の遺称地です。近畿自然歩道・環境庁・兵庫県』

そこから直ぐの所、左へ井関神社奥宮道標あり
(12:57)『井関神社奥宮 50m』『新池0.8km 城山城1.9km』。また直ぐ先9・分岐(12:59)行政道標『亀の池・城山 新池・大成池』『市野保・搦手谷』白地鉄板行政道標『中垣内45分 新池15分 市野保60分 亀の池15分』市野保へ私は上り下りしているが山歩き不慣れな人は踏み跡もなく歩けそうにない。緩く上り続けると所々MTBのタイヤ痕を見る。または所々に加工丸太の階段跡を見ながら登る。

 
8番から新池への道 12:58         10番の道標など 13:14

10・分岐(13:14)赤地に白字で「ROCKSHOX」のロゴが入った幅10センチ近いビニテープがカギ形に張られていた。行政道標『寺床・市野保 亀の池・城山』『新池・大成池』これはMTBレースなどでコース設定に使われるテープ。直進は寺床・市野保(この道は多分藪になっていると思う)。ほぼ90度左折して下った道は良く踏み込まれていて池の畔に出た。11・新池(13:21)満水の時は堤まで行けるのだろうかと思いながら水が引いた池の縁を歩いて堤に着いた。

 
11番 新池に着く 13:22         新池の堤から的場山 13:24

 
大成池方面 13:26             新池から大成池への道 13:28

この池も水が抜かれ初めて見る光景だった。堤から的場山が見えた。大成池へと向かう途中で水の引いた池の中に入り昼にした。12・昼(13:30〜13:54)今日は超久し振り自弁だった。この後、大成池を一周して引き返す計画だったが時間的に無理と判断し池の顔だけ見て引き返すことにした。池へは杉の植林帯が多く薄暗かった。右から大成池からの落ち水の音を聞きながら歩く。途中巨大な岩が二個(立方体似)寄り添って地面に立っていたがどのような経過でこの巨大岩がここに在るのか不思議だった。

 
12番 新池の中で昼食 13:48      大成池への道 14:08
 
谷沿いには広く長くミズゴケが生息していた。地図の道は池の南端に向かっているが実際は北端へ辿り着く。
13・大成池(14:11)池の写真を撮って引き返す。11・新池(14:24〜14:36)堤で休む人影を見る。近寄るとMTBも有りこれであのタイヤ跡が解決した。挨拶をかわす「私も昔はやっていました」から始まる。話すと「蒜山高原に行ったが土砂降りでここへ来た」との事で的場山の方まで行っていたと言われた。バイクは一人はイタリア制で3人ともバッテリー付きだった。

 
13番大成池 菖蒲谷方面 14:11   11番新池に戻る 14:24

 
イタリア制のMTB 14:34        新池を去るMTB仲間 14:36

体格は太り気味で自力でバリバリ走り回るタイプでなかった。住まいは西宮2人姫路1人で20歳中ごろか。私の年齢と体格とMTBの経歴に感心された。お互いにスタートし、後ろ姿を見ながら別れた。ここからの下り道は入り口に案内もなく道もなく落とし水の谷の法面から落ちないように気を付けて突破し破線の道に乗った。暫らくは快適だったがその後はウラジロが道を完全に塞ぎ道も在るとは思えない所もあり、しかも現在地確認も難しく着くだろう地点を信じて下った。

 
新池から15番への道 14:41       15番の道標 14:52

コンパスで方向を確認すると方向は合っていたが「まだか・・まだか・・間違っていないかな・・」と、やや不安を抱きながら下っていると行政道標が現れた。
14・分岐(14:52)『新池0.5km 奥宮神社井関三神社0.3km』下ってきた道則がが0.5qとはとても思えなかったのはそれだけ難儀したと言う事だろう。この道に出れば後は下るだけ、間もなく赤い大柿布が見えた。5・(15:02)
上りとは違う風景を感じ乍らゴロゴロ石に乗って捻挫しないよう気を付けながら下る。

 
15:15 通過の道             15:35 通過の道

薄暗差を感じる頃Pに着いたが集落の眺めは明るかった。
1・中垣内キャンプ場(16:00)集落の方からご婦人(70歳代?)が山裾の濃道を歩いて来ていた「もしかして私の車がなかなか動かないので心配で覗きに来て下さったのかも・・・」と、思いながら挨拶をするとそうでは無かった。「素晴らしい道を歩かせてもらい有難うございました」「この上に大きな池が三つ在ったでしょう。夏にはこのキャンプ場も利用が多いんですよ」播磨町から来たことをつげると「お気を付けてお帰り下さい」ご婦人も池へ上られた経験が有るのでしょうし日々歩くことの大事さを思いこの散歩を日課にされていると思った。帰路〜往路〜姫路BP渋滞〜自宅(17:21)


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